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宇佐と中津の歴史と自然を巡る旅―おすすめ1日観光プラン!【大分県宇佐市×中津市】
大分県宇佐市と中津市は、それぞれに歴史ある建造物と自然あふれるレジャースポットを有する、大分県北部に位置するまちです!
大分空港からバスで直接アクセス可能で、歴史的にも文化的にも共通点を多く持ち、
特に「宇佐神宮」と中津市のシンボル「八面山(はちめんざん)」にまつわる物語は、
地元の人でも知りえないような多くの神秘的なエピソードがあります!
今回は、そんな神と仏が出会う場所-宇佐神宮と八面山の物語を読み解きながら、
宇佐市と中津市を観光して回るプランをご紹介します。
【宇佐市】
宇佐神宮

「宇佐神宮」は、全国に約4万社余りあると言われている八幡神社の総本宮です。
日本で最も位の高い神社の一つで、毎年多くの人が全国からお参りに来ています。

こちらには八幡大神(=応神天皇)のほか、比売大神(ひめおおかみ)、神功皇后(じんぐうこうごう)が祀られていて、
現在の場所に社殿を建てて八幡大神を祀ったのが725年で、1300年以上の歴史があります。
また、宇佐神宮の本殿は八幡造という珍しい古来の建築様式で、国宝に指定されています!

本殿は「上宮(じょうぐう)」と「下宮(げぐう)」に分かれており、古くから上宮とともに下宮へお参りする習慣があるなど、その他の神社とは一線を画した由緒ある神社です。


広大な面積を持つ境内は自然も豊かで、春から夏にかけては花や緑が生い茂り、11月下旬頃には紅葉を見ることもできます♪
見どころを回りながらお参りをするだけでも約1時間、各所をじっくり見て回ると2時間以上かかりますが、
今回は呉橋を渡ったところからすぐの場所にある「弥勒寺跡」に焦点を当てていきます。
[全体MAPのダウンロードはこちらから♪]
http://www.usajinguu.com/wp-content/themes/usajinguu/images/guide/stroll-map.pdf
弥勒寺跡

神話の世界とも深く結びついているほどの歴史を持つ宇佐の土地ですが、
かつての宇佐神宮には「弥勒寺」という寺院がありました。
神社の境内に寺院があるというのは、明治以前の日本では珍しくなかったことなのですが、
その中でも宇佐神宮と弥勒寺は極めて早い時代から建立されており、『神仏習合の発祥地』と評されています。

弥勒寺の建立は738年と言われ、当時の宇佐周辺地域をはじめ、国東半島(くにさきはんとう)一帯の仏教文化に大きな影響を与えていました!
その影響力は平安時代には京の都にも及び、日本全体の歴史にも深くかかわる力を持っていましたが、
明治時代に神仏分離の法律ができたことで、弥勒寺は廃寺となり取り壊され、
現在は「弥勒寺跡」として礎石のみを見ることができます。
現地ではかつての姿をCGで復元した画像を見ることができ、
宇佐神宮の社殿に負けず劣らず壮麗な建物だったことが分かります。

かつて弥勒寺の金堂(本堂)にあった「薬師如来坐像」は寄藻川向こうの大善寺に、
そして講堂にあった「弥勒仏坐像」は横町通り沿いにある極楽寺に安置されていて、
現在でも見ることができます!
宇佐神宮は一つ一つの建物が立派で、見ごたえのあるスポットがたくさんありますが、
背景を知らないと見逃してしまいそうな「弥勒寺跡」にまつわるエピソードが、
宇佐神宮の建立や神仏が融合して存在するというこの地域の歴史と文化を知るうえで欠かせません!
お参りの合間に、ぜひこうした歴史の成り立ちも感じてみてください。
◎宇佐神宮についてもっと知りたい方はこちらの記事もチェック!
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【宇佐神宮】
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宇佐神宮 仲見世通り


宇佐神宮の境内の外には、「仲見世通り」という商店街があり、
大分のグルメやお土産を扱う10数件のお店が軒を連ねています。

宇佐市の名産である味一ねぎがふんだんに使われた「ねぎ焼」など、
宇佐や大分の名物を堪能でき、お土産を取り扱うお店も豊富です。
是恒商店(宇佐飴)

なかでも「宇佐飴」は、宇佐神宮の祭神である神功皇后が、皇子の八幡大神(=応神天皇)を育てる際に、母乳の代わりに与えた御乳飴であるとする由緒が伝えられている、宇佐神宮ならではのスイーツです!
こちらは麦芽や玄米、もち米などの原料を用いた伝統的な郷土菓子で、非常にやさしい甘さです。
噛むと粘り気が強いですが、添加物を使っていないため小さな子供でも安心して食べることができます。
宇佐飴のお店では、味もパッケージも様々な商品がたくさん売られており、
実際に宇佐飴を作る様子を見学したり、自分たちで宇佐飴づくりを体験することもできますよ♪
【オリジナルパッケージで、自分だけの「宇佐飴」づくり(見学)体験】
https://www.millennium-roman.jp/jikuhaku/plans/detail/993e89c2-7030-4a86-8d04-408c251597b1
一袋が小さめで軽く、手軽にいろいろな味を楽しめるので、
宇佐の味をお土産や記念として持ち帰るのにおすすめです!
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詳細情報
【宇佐神宮】
公式HP: http://www.usajinguu.com
住所:大分県宇佐市南宇佐2859
営業時間:常時開放
【上宮のみ】6時~18時
※正月期間中を除く
【葱屋さんのねぎ焼き(宇佐神宮店)】
営業時間:11時~16時
定休日:火曜日・金曜日【是恒商店(宇佐飴)】
公式Instagram:https://www.instagram.com/usa.ame.koretsune
営業時間:10時~16時
定休日:水曜日・木曜日————————–
【中津市】
宇佐神宮から車で20~30分程で、中津市の市街地に到着します。
中津市は宇佐市のお隣り、大分県の西北端に位置しており、北に周防灘が、そして南には日本有数の渓谷として有名な耶馬渓(やばけい)の渓谷を形成する山々が連なっています。
観光スポットはいくつかのエリアに分かれており、大きく分けて北側のほうに市街地エリアと、
今回ご紹介する「八面山(はちめんざん)」エリアがあります!
八面山

「八面山」は標高659.4mで、台形のような形が特徴の山です。
名前の由来は、四方八方のどの方角から見ても同じように見えることからこのように呼ばれるようになりました!
ちなみに八面山の周辺は10月中旬~下旬頃になると一面がコスモス畑となり、
西日本最大級の規模を誇る「三光コスモス園」の絶景が広がります。
そんな風光明媚な景観を楽しめる八面山ですが、古くは山岳仏教の信仰を集めた修験の山であり、
山の各所に宇佐神宮ともつながる伝承や逸話が残るスポットが点在しています。
箭山神社

八面山は車で主要なスポットにアクセスすることが可能です。
本数は限られていますが、ふもとまではバスも通っています。
まず見ていきたいのが、「箭山神社(ややまじんじゃ)」です。
下宮は山のふもとにあり、気軽に訪れることができます。

701年に建立されたとされ、宇佐神宮と同じご神体(応神天皇、比売大神、神功皇后)が祀られています。


上宮は山の中ほどにあり、社殿の前にはかつて使われていたとされる立派な神楽の舞台があります!

ちなみに御神体は、本殿の少し奥にある天然の巨石、「鷹石・犬石」です。
しめ縄で飾られた部分は岩の上部で、奥に続く山道を下っていくとその全容を見ることができます!
実は八面山にはこうした巨石や巨岩がたくさんあり、古代より巨石信仰の対象になっていました。
ちなみに、名前の由来は八幡神(=応神天皇)が金色の鷹の姿で犬を連れてこの山に下り立った後、
それまで争っていた法蓮上人と和解し、
法蓮が箭山神社を開き、八幡信は犬と共に石に姿を変えたのだそうです。

ところで、箭山(ややま)というのは、八面山のもともとの呼び名で、
昔はこの山に矢(箭)竹が多く生えていたことからそのように呼ばれていました。
神功皇后が戦いのための矢柄の竹をこの八面山で採ったという伝説もあります。
箭山権現石舞台

箭山神社の上宮から車で山を下っていくと、頑丈なしめ縄に守られた堂々たる巨岩があります。
こちらは「箭山権現石舞台」と呼ばれ、高さ約19m、横幅約13mという石舞台としては日本一の大きさを誇っています!

大人の背丈よりもはるかに高いこの岩、階段のような足場があり、登れるようになっています。

登った先が平らな足場となっていて、かつてこの石舞台で五穀豊穣や家内安全、病魔厄除のための神楽が舞われていました。


岩の上に登ってみると結構な高さがあり、柵などはないため、高いところが怖い方などは念のためお気を付けください!
自然の力と人々の祈りや文化が融合していることを感じられる場所なので、八面山に訪れた際はぜひ見ていただきたいスポットです!


今回ご紹介したスポットの他にも、八面山には八幡神にまつわる見どころが点在しています。
この地から祈りの力を外の世界に届けようとする様々な時代の人々の想いを感じながら、ぜひお好きなスタイルで散策してみてください。
天空の道展望所

ここでちょっと歴史探訪から離れて、八面山の素敵なビューポイントをご紹介します!
まずは山頂にある「天空の道展望所」からの景色を見てみましょう♪
この場所からは、中津市をはじめ宇佐市などの周辺市町村、そして海を挟んだ先の福岡県までを一望できます!

視界を遮るものが無く、広々とした景色を堪能できます!
こちらには展望デッキが整備されており、ベンチやテーブルもありますので、
思い思いにゆったりと景色を眺めることができますよ♪

また、天空の道展望所から少し標高は下がりますが、「地球が丸く見える丘」というスポットもあります。
この場所は、中津市出身の作家である「芥川 なお」の小説、『ストロベリームーン』の舞台のモデルにもなった絶景スポットです!
累計21万部のベストセラーであるこの物語は、2025年に映画化されています!

今回ご紹介したスポットはどこも近くに駐車場があるので、ドライブがてら巡ることができますが、
八面山には登山コースもありますので、しっかりと装備をしてトレッキングを楽しむこともできます。
中津市のHPでは、八面山の全体像を知ることができる詳細な『登山マップ』が公開されていて、
登山コースだけでなく八面山の歴史や伝承スポットもまとめて掲載されています!
【八面山八詣MAP】
https://www.city-nakatsu.jp/doc/2023012000026/file_contents/1.pdf
多くの人に親しまれる八面山は、丁寧に見ていくと、長い歴史と祈りに包まれた霊山でもあることが分かります。
リフレッシュしたいときや、季節の絶景を楽しむのにもおすすめですが、
山にまつわる物語を知ることで、ぜひこの場所が持つパワーを感じて持ち帰っていただきたいです!
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【八面山】
公式HP:https://nakatsuyaba.com/pages/199
住所:大分県中津市三光田口
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薦神社

中津市の市街地エリアにも、八幡神にまつわるスポットがあります。
「薦神社(こもじんじゃ)」は、宇佐神宮の祖宮と言われており、八幡大神(=応神天皇)、比売大神、神功皇后がご祭神です。
八面山にある「箭山神社」は、この「薦神社」の奥院でもあります。

まず目に入るのが、こちらの堂々たる「神門」です。
この神門は17世紀初期の建築物で、『裳階付き三間一戸二重門』という非常に珍しい建築様式が使われており、国指定重要文化財になっています!
江戸時代から令和に至るまで、各時代の藩主や地元の人々によって大切に修復され続け、現在も鮮やかな色合いと立派な姿を見ることができます。

神門の奥に社殿があり、宇佐神宮と同じ並びで三神が祀られています。

実は、薦神社のご神体は本殿の裏にある大きな「三角池(みすみいけ)」なんです。
内宮がこちらの三角池で、先ほどの社殿が外宮というのが薦神社の珍しい点の一つとなっています。
広大な三角池には、神社の名前の由来にもなっている『真薦(まこも)』という植物がたくさん生えていて、
昔はこの真薦を枕状に編んで、宇佐神宮のご神体の御験(みしるし=身代わりとして拠り所になるもの)にしていました。


三角池の周囲は木々が生い茂っていて、その中の小道を散策できるようになっており、
“八幡神が三歳の童の姿で降臨された際の足跡”が刻まれた石など、まだまだ見ていただきたいスポットがあります!


季節ごとに移り変わる境内の自然も見どころの一つです。
また、例年9月には八幡神の御霊遷しが行われます。
薦神社を出た御霊は、宇佐神宮に収められるので、現在でもつながりが深いことを感じられるほか、
大規模な稚児行列などこの場所ならではの光景も見られるので、
時期が合えばぜひご覧ください!
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公式HP:https://komojinja.jp
住所:大分県中津市大字大貞209
営業時間:常時開放
※御祈願の時間は9:00~16:00
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道の駅なかつ

歴史と自然を巡る旅を堪能した後は、ぜひ中津のグルメも味わってみてください♪
「道の駅なかつ」は、八面山から中津駅がある市街地エリアに向かう途中に位置しており、
レストランや地域の特産品などが購入できる物産館、また観光情報を入手できる情報提供施設などを備えています。

物産館は新鮮な野菜や、地元の方の手作りのお惣菜など、たくさんの商品であふれており、朝からお客さんでにぎわっています!

売店やレストランでは、中津の名物である鱧(はも)が食べられるメニューも♪
もちろん、道の駅の楽しみであるソフトクリームなどの軽食も豊富です。

道の駅やレストランの裏手には広々とした屋外スペースがあり、
ベンチやテーブルが設置されていて、八面山を眺めながら休憩もできますよ!
今回は宇佐市と中津市をつなぐ八幡神を巡るスポットをご紹介してきましたが、
まだまだたくさんの自然や絶景を楽しめるがあります。
さらに温泉施設や、それぞれの市にまつわるユニークな歴史スポットもありますので、
ぜひ休日のちょこ旅に足を延ばしてみてください!
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公式HP:https://michinoeki-nakatsu.com
住所:大分県中津市大字加来814
営業時間:[直売所] 3月~10月 9時~19時
11月~2月 9時~18時
[レストラン] 11時~17時
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宇佐市と中津市の観光情報をもっと知りたい方はこちらもチェック!