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大分屈指のパワースポット「宇佐神宮」の名所をたっぷり散策!【大分県宇佐市】
大分県宇佐市にある、宇佐神宮。
宇佐神宮の本殿は八幡造という古来の様式で、貴重な建築物として国宝に指定されています。
全国には約4万社余りの八幡神社があると言われていますが、その総本宮が宇佐神宮です。
725年に建立され、2025年にはご鎮座1300年を迎える節目の年となっています。
歴史や神話の世界とも深く結びついたこちらの神社には、
国宝や多くの重要文化財・有形文化財が結集しており、
お正月には40万人もの人が訪れるという大分県屈指の由緒あるパワースポットとなっています。
美しい自然と見事な社殿の数々を見るだけでも楽しいこちらの宇佐神宮ですが、
今回はしっかりとパワーを感じてご利益を持ち帰るためにも
「ここは押さえておきたい!」というスポットや、
神社の成り立ちに関わるストーリーをたっぷりとご紹介させていただきます。
宇佐神宮の境内は広大で、春から夏にかけては花や緑が生い茂り、秋には紅葉と建物の朱色が鮮やかです。
見どころだけをサクッと回っても約1時間、各所をじっくり見て回ると2時間以上かかります。
訪れる方は境内の外にある駐車場やバス停から神橋(しんきょう)を渡ったところからスタートするのが一般的です。
[全体MAPのダウンロードはこちらから♪]
http://www.usajinguu.com/wp-content/themes/usajinguu/images/guide/stroll-map.pdf
境内に入ると、まず見えてくるのが立派な「大鳥居」です。
境内にはたくさんの鳥居がありますが、
宇佐神宮の鳥居の特徴として、屋根の部分(笠木)がそり上がっており、額束がなく、柱の上部に黒い台輪が付いています。
これは宇佐神宮独自のもので、境内にあるほとんどの鳥居がこの様式になっています。
広々とした表参道を突き当りまで歩いて行くと、左手に本殿に向かう階段が見えてきます。
階段の途中には、「夫婦岩」というパワースポットがあります♪
三角の石が左右対称かつ寄り添うように敷かれており、
カップルや夫婦は手をつないで左右の石を踏むと幸せになれ、
独身の方は両足で左右の石を踏むと良縁が訪れると言われているそうですよ!
また、階段の途中にはさらなる隠れパワースポット(!?)として、小さなハート型の岩があります!
こちらは階段の両側に立っている灯篭の下辺りにあります。
詳しい場所はあえて書きませんので、階段を上りながらぜひ探してみてください♪
階段を上りきり、有形文化財である立派な西大門をくぐると、いよいよ国宝である「宇佐神宮本殿」が鎮座する上宮が見えてきます!
宇佐神宮は上宮(じょうぐう)と下宮(げぐう)があり、
それぞれの本殿には3柱の神様が祀られていて、「一之御殿」「二之御殿」「三之御殿」に分かれています。
なので上下宮で3回ずつ、計6回お参りすることになります。
ちなみに、宇佐神宮では一般的な参拝作法より拍手が多く、
“二拝、四拍手、一拝” が古くからの習わしとされていますので、ぜひ覚えて行ってくださいね♪
正面に向かって一番左側にある一之御殿に祀られているのが、「八幡大神(応神天皇)」です。
725年にこの場所に祀られ、2025年には1300年の節目を迎えます!
さらに、二之御殿には「比売大神(ひめおおかみ)」、また三之御殿には応神天皇の母である「神功皇后(じんぐうこうごう)」が祀られています。
宇佐神宮の本殿の建築様式は八幡造(はちまんづくり)と呼ばれており、
二棟の建物が前後につながった形になっています。
宇佐神宮では昼と夜で神様が移動することが特徴的で、
昼間は前殿でお仕事をして、夜には奥殿でお休みになるということです。
※上宮(南中桜門)は2025年3月まで修繕工事が行われているため、参拝はできますが建物は一部見ることができません。
三之御殿まで参拝し終わったら、南大門を出て下宮までの緩やかな道を歩きます。
宇佐神宮は「下宮参らにゃ片参り」と言われ、上宮と下宮の両方を参拝するのが基本とされています。
ここでちょっと寄り道♪
実は表参道の途中で小道へと曲がると、大きな池沿いを歩きながら上宮に向かうことができます。
夏には一面に蓮の花が咲き誇る「菱形池(ひしがたいけ)」沿いの道を突き当りまで歩いて行くと、
「水分神社(みくまりじんじゃ)」と「御霊水(ごれいすい)」と呼ばれるスポットにたどり着きます。
こちらのスポット、実は宇佐神宮の建立にまつわる重要な場所で、
八幡大神(はちまんおおかみ)が人の姿をして初めて現れた場所と伝えられています。
この伝承は神話的な側面が強く、なかなかドラマチックな内容となっていますので、
看板に書かれた説明書きを良く読んでみることをお勧めします♪
現在も鳥居の奥にある井戸には、古代から変わらず清水が豊富に湧き出ていて、
太古の時代とのつながりを感じることができます。
井戸の水はお供え用(飲料不可)として持ち帰ることもできます。
池沿いの道を少し戻って、木々の中へと延びる階段を上った先にもユニークなスポットがありましたので、ご紹介させていただきます。
こちらの「亀山神社」、
良く見ると礎石がカメの形になっているんです!
市の職員の方にお話を伺うと、
このカメの土台は昭和時代に宇佐神宮の修繕が行われた際にできたものと言われているそうで、
そこまで歴史は深くないのですが、
知っていると楽しめるポイントが各所にたくさんあってとても面白いですよ!
ちなみに、この亀山神社を通り過ぎて階段を上りきると上宮の前の西大門にたどり着きますので、
ぜひ表参道からだけでなくこちらの道も通ってみてくださいね。
さて、こちらが下宮になります。
かつては神前にお供えする食事を作る場所で、810年~824年頃に建立されました。
農業や漁業などの一般産業の発展を守る神様として、上宮と同様に八幡大神、比売大神、神功皇后の三柱が祀られています。
宇佐地方では上宮と下宮の両方を参拝するのが習わしとされ、
上宮だけの参拝は「片参(かたまいり)」と言われています。
せっかくなので存分にお参りができるように、お賽銭用の小銭をしっかりと用意して参拝しましょう!
下宮の外には立派な「高倉」という、かつて宝物庫として利用した倉がありました!
こちらは大分県の有形文化財となっています。
さて、いよいよ境内巡りも終盤に入ってきました!
現在は建物の基礎や柱の跡が残っているだけとなっていますが、
こちらの「弥勒寺跡(みろくじあと)」も宇佐神宮の歴史を知るうえで重要な施設です。
宇佐神宮は『神仏習合文化の発祥』といわれており、
もともと神様と仏さまが境内にそれぞれ祀られていましたが、
明治時代に神仏分離の法律ができた際、廃寺となってしまいました。
738年建立の壮麗なお寺で、古来の宇佐市周辺地域の仏教文化に大きな影響を与えていたということです。
奈良・平安時代は、宇佐神宮は奈良や京都の都にも影響を及ぼすほどの重要な力を持っており、
日本の創成期の歴史を知るうえで非常に面白く、また厳かな気持ちになれます。
さらに! 弥勒寺跡まで来たら、「金刀比羅社/天満神社」と「願かけ地蔵」というスポットもおすすめです。
こちらは弥勒寺跡の奥の小道を少し歩いて丘を登った先にあり、他の社殿に比べてひっそりとした場所にあります。
こちらの「願かけ地蔵」は、“一生に一つだけ願いをかなえてくれる”というパワースポットで、
誰にも見られずに参拝すると願いが叶うと言われているそうです。
ぜひ厳選した願いをお祈りしてきてくださいね♪
最後にご紹介するのが、現代の宇佐神宮きってのフォトスポットの一つである「呉橋(くれはし)」と「勅使街道(ちょくしかいどう)」です!
「呉橋」は神域への玄関口として境内と勅使街道を結ぶ橋で、
境内にある社殿と同様に檜皮葺屋根(ヒノキの皮で作られたており、
日本古来の建築様式の中でも一番格式が高い造り)になっています。
橋の長さは約24.7m、幅は3.5mの堂々たる造り!
このような屋根付きの橋は、日本では宇佐神宮以外ではほとんど見ることができないのだそうです。
現在は、10年に一度の勅祭の時のみ扉が開かれ、特別公開も行っているそうです。
呉橋の前に続く一本道は、天皇の勅使が宇佐神宮に来る際に通る道として奈良時代から存在しました。
こちらの道ですが、4月下旬と8月中旬の年に2回、夕日がちょうど勅使街道の石畳を一直線に照らし出し、
鳥居越しに夕日がまっすぐ沈む光景を楽しむことができる貴重な景色が注目を集めています!
「光の参道」と呼ばれるこの景色を眺めることができれば、ますます思い出にもご利益としても残りそうですね。
(http://www.usajinguu.com/news/3020/)
最後に、お買い物やお食事スポットを見ていきます。
駐車場のすぐ近くにある「仲見世通り」には、
10数件のお店が軒を連ねており、
宇佐市や大分のグルメやお土産を買うことができます!
今回立ち寄った宇佐飴のお店では、味もパッケージも様々な商品がたくさん売られていました♪
宇佐飴とは麦芽や玄米、もち米などの原料を用いた伝統的な郷土菓子で、非常にやさしい甘さです。
添加物を使っていないため小さな子供でも安心して食べることができますが、
粘り気が強いので歯に詰め物がある方は噛まずにゆっくりとご賞味くださいとのことでした!
宇佐神宮へは大分空港や宇佐駅からバスでアクセスすることもでき、
バス停はこちらになります。(宇佐八幡バス停を下車)
バスは大分空港から直通の便も1日4便出ており、
所要時間は1時間ほどです。
【大分交通】
https://www.oitakotsu.co.jp/bus/airport/rosen/3981.php
駐車場はいつくかありますが、仲見世通りに一番近いのがこちらの八幡駐車場です。
奥には「宇佐市観光協会」の建物が見えます。
こちらでは『宇佐神宮ご利益マップ』など宇佐神宮をより楽しめる資料や宇佐市の観光に便利な情報を手に入れることができます♪
有料ですがスーツケースの預かりサービスなどもありますので、
お気軽に活用してみてくださいね。
知れば知るほどその由緒と数々の社殿の美しさ、歴史への貢献度に感銘を受ける宇佐神宮の旅。
宇佐市の観光の際には絶対に外せないだけでなく、
人生に一度は訪れる価値がある、学びとパワーの詰まった素敵な場所でした。
今回ご紹介したスポット以外にも、多くの神社や施設があり、
それぞれに様々なご利益をもたらしてくれる神様が祀られています。
全部回るのは地元の人でも大変と言われていますが、
周辺の観光施設と合わせると更に充実の旅ができますよ♪
ぜひ背景にあるストーリーを学んだうえで訪れていただき、
色々な角度から楽しんでみてくださいね!
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[詳細情報]
【宇佐神宮】
参考サイト「宇佐市公式観光サイト 旅する宇佐」:https://www.city.usa.oita.jp/tourist
■所在地:宇佐市南宇佐2859
■営業時間:常時開放
【上宮のみ】6時~18時
※正月期間中を除く
■定休日:常時開放
■料金:無料
■駐車場
(1)宇佐八幡駐車場(宇佐市南宇佐2181-1)
【駐車可能台数】
普通車・二輪車 210台
大型車・中型車・マイクロバス 20台
【駐車料金】
普通車 400円
二輪車 100円
大型・中型車 1,500円
マイクロバス 1,000円
【お問い合せ】
株式会社宇佐八幡駐車場 :0978-37-0247
(2)宇佐神宮表参道駐車場(宇佐市南宇佐)
【駐車可能台数】
普通車 200台
※大型車駐車不可
【駐車料金】
12時間 400円
【お問い合せ】
宇佐神宮:0978-37-0001
(3)外苑駐車場(宇佐市南宇佐)
【駐車可能台数】
普通車 150台
【駐車料金】
12時間 300円
※正月期間中は、駐車料金が変更となります。
【お問い合せ】
宇佐神宮:0978-37-0001
■アクセス
【車でお越しの場合】
宇佐ICから約15分
【電車でお越しの場合】
JR宇佐駅で「四日市方面バス」に乗車、「宇佐八幡バス停」下車
バスの情報はこちら(http://www.oitakotsu.co.jp/)
お問い合せ:大分北部バス株式会社 0979-22-0071
【タクシーでお越しの場合】
JR宇佐駅から約15分 参考料金:約1,700円
【大分空港からバスでお越しの場合】
「中津・宇佐・豊後高田方面 大分空港リムジンバス」に乗車、「宇佐八幡バス停」下車。(1,550円)
バスの運行情報は以下のリンクを参照ください。
お問い合せ:大分空港バス案内所 0978-67-1198
■近くの観光地
大分県立歴史博物館 :車で約10分
宇佐市平和資料館:車で約10分
■よくある質問
Q.車いすでも参拝できますか。
A.各駐車場から表参道に出て、手水舎の先にあるスロープを進むと南大門につきます。南大門脇にあるモノレールをご利用いただくと上宮に到着します。車椅子は事前予約をすると神宮庁で貸し出しています。
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