• 伝説と七不思議に彩られた姫島をのんびり探索┃姫島村

    大分県姫島村

    2026年8月13日

    大分県の最北部、瀬戸内海に浮かぶ1,700人が暮らす姫島。お姫様にまつわる伝説を始め、七不思議など神秘的な物語が多く語り継がれています。名産の「姫島車えび」や、キツネの面をつけた子どもが踊る「姫島盆踊り」などが有名。7つの火山からできた島で、日本ジオパークにも認定されています。

     

    神秘と自然にあふれた島でありながら、港から島までは約20分で渡れるという手軽さです。ほんの少しの大冒険ができる姫島の旅へ、いざ出発。

     

    【旅行気分が盛り上がる!20分のフェリー旅】

    まずはフェリー乗り場へ。姫島へ渡るには、国東市の「伊美港」からフェリーの乗船が必要です。

     

    車の人は無料駐車場を利用しましょう。

     

    窓口で乗船券を買おうとしたら……券売機でどうぞ、とのこと。
    タッチ式の券売機で乗船券を購入しました。往復も購入可能です。

     

    伊美港-姫島のフェリーは1日12本。1時間10分〜20分間隔で乗船できます。帰りの船の時間は、メモしておくのがオススメです。

     

    出航時間までは、あたりをウロウロしてみました。

     

    姫島の観光案内パネルを眺めて、事前情報を仕入れておくのもいいですね。7月だったので、ギンギンのクーラーがありがたい限り。

     

    外に出れば、フェリーが停泊中。オレンジの船体が、青い海と空に映えています。

     

    すでにチラチラ見えている姫島を眺めながら、乗船。

     

    船はね、どうしてもテンションがあがっちゃいますよね。

     

    1階の座席部分。イスだけでなく絨毯敷のスペースもあります。
    姫島までテレビを観ながらのんびり……というのが、近所の人の日常なのかもしれませんね。

     

     

    階段を上がった2階には、全面が絨毯張りのスペース。テレビも将棋も、完備してあります。

     

    晴れているなら、外の席がおすすめです。湖風最高!

     

    姫島までは約20分の船旅。あっという間に到着です。

     

    さぁ、姫島の旅がはじまりますよ!

     

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    姫島アクセス情報
    https://www.himeshima.jp/access/

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    【伝説を辿る姫島七不思議スポット】

    姫島には、姫島七不思議と呼ばれる7つのスポットが存在します。全部周るもよし、気になるところに足を運ぶもよし。

    コンパクトな島なので、移動も時間はかかりません。のんびりいってみましょう。

     

    ●千人堂

     

    道中は結構厳しい上り坂となる千人堂。かと思ったら下り坂と、起伏があります。
    動きやすい靴で訪れてくださいね。

     

    こんな道をずんずん進み……

     

     

    まだまだ進み……

     

    道中、たくさんの石仏の前を通りながら歩を進めること10〜15分。

     

    眼下に「千人堂」がお目見え。
    千人堂は、馬頭観音を祀った小さなお堂です。大晦日の夜、鬼に追われた善人1,000人を匿ったという伝説から名付けられています。

     

     

    実際は、おそらく大人10人入ったらいっぱいっぱいの、断崖にたつ小さなお堂でした。

     

    千人堂のある観音崎は、黒曜石が採れる岩。
    縄文時代には石器に加工され、瀬戸内海を中心に広範囲に流通していたといいます。
    歴史の授業で習った、あの黒曜石!確かに本物をみたことはないかも……
    考古学的にも貴重で、「姫島の黒曜石産地」として、観音崎一帯が国の天然記念物に指定されているんです。

     

    よくよく見ると、ツルツルとした光沢があり、みたこともないような岩肌。
    なんと、岩にはガーネットも含まれており、肉眼で見つけられるとのこと。探してみてね〜
    ※採掘は固く禁止されています。

     

     

    ●拍子水

    ボコボコと湧き出る拍子水。

     

    その昔、お姫様がおはぐろのついた口をゆすごうとするも水がなく、手拍子を打って祈ったところ湧き出したのが、この拍子水といわれています。

     

    飲むこともできるので、ぜひ挑戦してみましょう。

     

    ちなみに飲んだ感想を表現するなら「さびた釘味の炭酸水」。最初はびっくりしますが、後からちょっとクセになるかも?体にはよさそうな味がします。

     

    飲泉の注意が書いてあるので、しっかり読んでから飲みましょう。

     

    姫島七不思議は、ほかにも「浮洲」「逆柳」「けねつけ石」「浮田」「阿弥陀牡蠣」があります。神秘や伝説を紐解きながら、ひとつずつ巡るのも、楽しい旅になりそうです。

     

     

    【神秘のパワースポット】

    ●拍子水温泉

    七不思議である拍子水に、そのまま入れるお風呂です!夕方から夜になると、多くの島民で賑わうそう。

     

    拍子水を加熱した浴槽(41℃前後)と、源泉そのままの冷たい浴槽(約25℃)があり、温冷浴ができます。

     

    ポコポコと湧き出る泡に包まれて、至福の温泉時間。とくに源泉のほうは、炭酸泉の泡の威力が抜群です。
    窓の外には青い海の絶景が広がり、体の芯からほぐれます。

     

    熱くなったら冷たい方、寒くなったらあったかい方、と、エンドレスでいつまでも入っていられる極楽な温泉でした。

     

    タオルを貸してくれるので、手ぶらで訪ねても大丈夫。昔ながらの畳敷きの休憩処にもグッときますね。昭和そのままの雰囲気が最高。

     

    木星のデコボコがぐるぐると回転する、古式ゆかしいマッサージ機は、現役バリバリです。コンセントを入れて試したんですが、想像以上に気持ちよくてびっくり。

     

    将棋盤もあるよ!

     

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    拍子水温泉
    営業時間:12:00〜19:00(土日祝 10:00〜19:00)
    定休日:毎週月曜日(平日)
    入場料:大人 310円(村内者 260円)/小人(中学生以下)150円(村内者 120円)
    ※タオルは貸出あり。石けん、シャンプー等は施設内に準備あり

    お問い合わせは「姫島村健康管理センター」
    電話:0978-87-2840
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    ●比売語曽社(ひめこそしゃ)奥宮

    拍子水のすぐとなりにある神社「比売語曽社」。姫島最古の歴史を持つ、島名の起源といわれる女神を祀る神社です。

     

    白い石から生まれた女性が王子の求婚を拒み、自らの意思で海を渡り、たどり着いたのが姫島だといわれています。
    この伝説から比売語曽社は「自分の力で頑張る女性を応援する神社」として知られるようになりました。

     

    本殿の裏手には岩の裂け目にひっそりと奥宮があり、ここがパワースポットとして知られています。

    足を踏み入れると、ひんやりとした空気に包まれ、背筋がピンと伸びる感じがしました。日本各地から多くの女性が参拝に訪れるそうです。

     

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    比売語曽社
    住所:大分県東国東郡姫島村両瀬
    お問合せ先:姫島村役場(0978-87-2111)
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    【その他立ち寄り・見どころスポット】

    ●シャワー・トイレ完備の海水浴場

    7月の始め、平日に訪れたときは誰もいない・ごみひとつないキレイな海をひとりじめ状態。
    シャワーやトイレが完備されていました。夏休みなれば、多くの人で賑わいそうです。

     

    港から海水浴場へ続く「ブルーライン」は、海岸沿いを走る道路。湖風をダイレクトに受けながら、なにもしない贅沢に浸れます。サイクリングにもぴったり。

     

     

    ●明治時代の灯台

     

    明治37年に建てられた真っ白な灯台。花崗岩で造られています。
    青い空にパッキリ映える灯台はキリリと美しく、そのまま絵葉書になりそうです。

     

    階段を上って灯台の向こう側に行けば、海の景色が広がります。

     

    灯台側にある石造りの建物は、かつての退息所は休憩室として利用されています。
    部屋の隅には、かつて使われていた水銀燈などを展示中。

     

    訪れる人が自由に書ける「旅の思い出」を眺めるのも旅の一興です。

     

     

    灯台のすぐそばには、ハートの切り株もありますよ。

     

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    姫島灯台
    住所:大分県東国東郡姫島村稲積4966-2
    お問合せ先:姫島村役場 水産・観光商工課(0978-87-2279)
    https://www.visit-oita.jp/spots/detail/4817
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    ●大帯八幡社(おおたらしはちまんしゃ)

    港の側にある「大帯八幡社」では、猫ちゃんがお出迎えしてくれました。ここは姫島の土地を守る神様・産土神です。

     

    かわいらしい絵馬がたくさん。姫島名物「きつね踊り」の面を模した絵馬のようです。江戸時代、杵築藩主であった松平家の代々が安産祈願をした場所でもあります。

     

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    大帯八幡社
    住所:大分県東国東郡姫島村2064
    https://www.visit-oita.jp/spots/detail/6129
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    ●島唯一の信号

    いやね、ぶっちゃけ信号なくても大丈夫なんですが、多分。子どもたちの学習のために、設置されたそうです。なんとも微笑ましいエピソードですね。

     

    ●大溝

    こちらは、塩の運搬に使われた水路「大溝」。

     

    姫島では、江戸時代から昭和30年代まで塩業が盛んでした。かつての塩田の跡が、車えびの養殖池になっていたり、塩田の煙突が残されたりしています。

     

     

     

    島内を歩いていると、どこか懐かしくノスタルジックな雰囲気。なんてことない路地裏や、鮮やかな花に心が癒されます。

    地元の方からは「姫島の人は表札を出さないところが多い」との話も聞きました。ぜひあなたの目で確かめてみてください。

     

     

    名産の姫島車えびを堪能「かのや」

    姫島の飲食店は港の側に集中しています。姫島に来たら、やっぱり食べたいのが「姫島車えび」。それぞれの店で特色ある料理を食べられるようです。

    今回訪れたのは「お食事処 かのや」。大人気の「車えびたこ丼」をお目当てにやって来ました。

     

    通されたのは、親戚の家のような個室。気取らないぬいぐるみや飾りに囲まれて、なんだか心が和みます。は〜めっちゃ落ち着く!

     

    やってきました、車えびたこ丼。親子丼の車えび&たこバージョンです。

    大きくてぷりっぷりのえびと、これまた大ぶりで弾力抜群のたこが豪勢に入り、たまごで仲良くとじられている逸品。甘しょっぱくまとめられ、ご飯の上に鎮座しています。

     

    これを嫌いな人、いるの?っていうくらい、いくらでもご飯をかきこめる味。美味。濃すぎず薄すぎず絶妙な加減です。うますぎるぜーーー!

     

    えび出汁の味噌汁は、口に入れた瞬間に海!えび!ほわーーーーーー!となる滋味深さ。姫島に来て、マジで良かったわ〜と感動するランチでした。

     

    こちらは「車海老刺身定食」。
    車海老のお刺身って、こんなに甘くておいしいのかと衝撃を受けるほど。

     

    カリッカリに焼かれ塩をまぶした頭部分も、サクサクっとして風味が広がり、いくつでも食べたくなる食感&味。車海老の底力に完敗、いや乾杯です!!!

     

    小鉢の生きくらげもおいしい!どの料理もほっとする味がして、なんだから体のそこからじわじわと、生き返ってるな〜ありがたいな〜という元気がでるご飯。

     

    ごちそうさまでした!

     

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    かのや
    住所:姫島村2079-1
    電話:0978-87-2870
    営業時間:11:30〜15:00/ 18:00~21:00
    定休日:水曜、木曜
    ※事前の予約がおすすめです
    https://www.visit-oita.jp/spots/detail/9303

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    【姫島みやげは「姫島ヴィトン」で決まり】

    港のそばのおみやげ店「東みやげ店」さんにお邪魔しました。

     

    姫島に来たら、ぜひぜひぜひぜひ!チェックしたいのが「姫島ヴィトン」。荷造り用のビニールテープで編まれた手作りかごバッグです。

     

    「島民なら3〜4つは持っていて当たり前」という便利なバッグ。島民は買い物かごも姫島ヴィトンを愛用しているとのこと。

     

    その昔、船で運ばれてきた荷物に必ず巻いてあったプラスチックのひも(PPバンドというらしい)。それを再利用して作られたのがはじまりだといいます。

     

    こちらは、たまたま出会ったご婦人が持っていたふた付きのバッグ。この青や黄色を見ると、「ああ、これね!」と、ピンとくる方も多いのではないでしょうか。

     

    今は亡きご主人が生前に作ってくれたものを、大事に使っています。それぞれの人に、それぞれの姫島ヴィトン物語がありそうですね。

     

    現在はカラーバリエーションも豊富。かごバッグ用に新品のテープを使ってつくられています。

     

     

    色・柄・形・大きさは多種多様。これが本当にあれでつくられてるの?と驚くばかり。デザイン性が豊かで、作り手によって色や模様がまったく違います。

     

    店頭に並べるとすぐ売れるので、気に入ったものがあったら即購入が鉄則とのこと。色・ガラ・大きさなどこだわりがあるなら、オーダーも可能です。

     

    作り手は70歳超えの方が多いそう。作る人によって派手ないろや柄の人、渋い人、シンプルな人、いろいろと傾向がわかれ、買う人の好みも千差万別とのことでした。

     

    最近は、紐を半分や3分の1などの幅に切って模様をつけるのが流行っています。

     

    昔はザルのように隙間が空いた編み方が一般的でした。アサリを獲って入れ、ザルとして海に漬けて砂を落とし、そのままバッグにして持ち帰る……なんて使い方をしていたそう。

     

    今でも、新しいものはよそいき、くたびれてきたら畑に持っていって野菜をいれるなど、用途は無限大。「3〜4年はぜんぜん大丈夫」だそうです。

     

    もちろん、そのほかの姫島みやげもたくさんあります!

     

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    東みやげ店
    https://www.visit-oita.jp/spots/detail/8625
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    【旅のはじまりは、まず観光案内所へ行こう】

    姫島の面積は約7平方km、外周は約17km。徒歩なら4時間程度、自転車なら1時間ほどで1周できるコンパクトな島。

    行きたい場所がたくさんあっても、意外と欲張りに周ることができます。

     

    とはいえ、効率良く観たいところを周るなら、プロに聞くのが一番です。島に着いたらまず、観光案内所「姫島エコツーリズム」へGO!

     

     

    ●観光案内所「姫島エコツーリズム」

    オリジナルマップで観光スポットを丁寧に解説してくれる、心優しきスタッフさんがいる場所。
    実は観光案内所でありながら、いろいろなことをしています。
    その筆頭がレンタカー。電気自動車(EVカー)、EVバイクもレンタル可能です。

     

    晴れた日は、ぜひとも窓無し電気自動車で爽快感を味わってみましょう。筆者は今回、2人乗りEV自動車NMCをレンタルしました。

     

    ジャー―――ン!羽みたいに、スーパーカーみたいに開くドアにテンションも爆上がり!!
    コンパクトな車内、潮風をダイレクトに浴びながら海沿いを走る、他にはない経験ができますよ。

     

    案内所内はカフェも併設。オリジナルドリンクやスイーツが楽しめます。
    「えび塩アイス」「黒曜石アイス」のほか、姫島で作られた塩を使った爽快ドリンク「ガリガリ塩姫レモン」などオリジナルメニューもたくさん。
    そのきつね踊りのお面の絵付け、パタパタ(動くアサギマダラ)などクラフト体験もあります。

     

     

     

    キーホルダーや手ぬぐいなどのおみやげも販売中。「大帯八幡社」にあった絵馬も購入できます。

     

    看板猫のこむぎちゃん、もみじちゃんもいますよ!かわいすぎる〜!

     

    今回お世話になったのは、姫島に移住して10年、観光案内所に務める井伊さん。

     

    「島が大好き過ぎて、まだまだいいところが伝えきれていなくて!島での生活は最高です」と満面の笑みでお話してくれました。ありがとうございました!!!

     

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    観光案内所「姫島エコツーリズム」
    住所:大分県東国東郡姫島村南2199-2
    https://www.himeshima-ecotourism.or.jp/

    ◆レンタカー
    https://www.himeshima-ecotourism.or.jp/%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89
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    のんびり、ゆっくり、ただぼんやりするだけで心地いい。
    なんにもしなくていい、誰にもとがめられない、そんなゆるさが嬉しい島旅でした。

     

    そんなこんなで、フェリーに乗って伊美港へ戻ります。

     

    船を降りるとき、姫島ヴィトンを持った御婦人が連なって乗船する姿を見かけ、なんだかニンマリ。
    船で20分のショートトリップ、ぜひあなたも、この空気に包まれてみてください!

     

    ※情報は2026年7月現在のものです。最新情報は公式ページなどでご確認ください。

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